椅子から立ち上がる時に気をつけて欲しいこと、それは・・・・
最近の生活スタイルは、床に座って立ち上がるより椅子に座って立ち上がることが多いと思います。床からより椅子からの方が簡単に立ち上がれるはずなのに何故か立ち上がる際に腰や膝などに痛みや辛さが出る方が後を絶ちません。
そこで、今回は椅子から立ち上がる際にどうすれば腰や膝の負担を減らし楽に立ち上がれるようになるかをお話ししていこうと思います。
簡単に立ち上がりの過程を画像で見るとこういった感じになるでしょうか。
しかし、気付く方もいると思いますが、こんな真っ直ぐの状態で立ち上がる方はまずいないでしょう。本来はお尻が離れるまでの動きの時に身体が下の画像のように前傾するはずなんです。
そして、本来はもっと細かく分かれるのですが、今回は言葉のみにさせていただきます。
①最小の状態から少し上半身が前傾に倒れ、お尻が椅子から離れます。
②立ち上がる時にお尻が前方に移動するとともに前傾していた上半身を真っ直ぐの状態に戻すように起します。
ザックリというとこうんな感じなのですが、ここで重要になるのが最初の姿勢です。上の画像では、姿勢がピンと伸びていますが、実際に立ち上がる時の座っている姿勢は皆さんこんな感じが多いのではないですか?
そう、背中が丸くなって骨盤も後ろに傾いています。これでは立ち上がる時に上半身を前傾させることが難しくなってしまうんです。そうするとどうなってしまうかというと、重心が後ろに残ったままになってしまい、立ち上がる際に頑張る筋肉や関節の負担が大きくなってしまうんです。
そういった事が原因で腰や膝に痛みや辛さが出ている事がよくあります。
そして、この丸くなった姿勢でもう一点良くないことがあります。それは立ち上がる時に胸を張りづらくなることです。丸い姿勢になっている事で上半身前面の筋肉が縮こまってしまうため、前傾している上半身を起こす際にそれが邪魔をして起こしにくくなってしまいます。
そのため気をつけていただきたいのは、座っている時は多少丸い姿勢になっていても構いません。立ち上がる時にだけでも姿勢をしっかりと伸ばした状態にしてください。それだけでも、上半身を前傾させやすくなり、重心も前方に移動するので、腰や膝に掛かる負担は軽減されます。
そして、胸も張りやすくなるので、しっかりと上半身をまっすぐに起こすことができます。これだけでも本当に腰や膝に掛かる負担は減ります。
しかし、それだけではダメなのも事実です。立ち上がる時に骨盤が前方に移動するのですが、この時にお尻の筋肉がしっかりと働いてくれないといけないのです。丸くなった姿勢で座っている方はお尻の筋肉がしっかりと働いていないことがよくあります。
なので、お尻に筋肉にしっかりと働いてもらうために有効なのがスクワットなどなのですが、これは腰や膝に辛さがある方には少し辛いかと思うので、1つ別の方法をご紹介します。
まず、立った状態で少しだけ上半身を前に倒します。そして、倒した上半身を元に戻します。この時に少し内ももを締める意識を持つことでお尻の筋肉をしっかりと働かせることができます。
こんな感じにちょっと椅子から立ち上がる時に気をつけてみてください。これらの動きに身体がしっかりと慣れてできる様になれば、腰や膝に掛かる負担は減り辛さが気にならなくなってくるはずです。