立っている時にしっかりお尻を使えていますか?

普段立っている時にしっかりとお尻の筋肉を使って立てている方は意外に少ないようです。このお尻の筋肉で一番大きい筋肉は大臀筋と言い、この筋肉の働きがしっかりしていると横から見た立ち姿勢も骨盤のしっかりと立った凹凸もしっかりとした姿勢になります。

大臀筋をしっかりと使えているかどうかで誰の目から見ても姿勢の違いがはっきりと出ます。まず、大臀筋の作用からです。

  • 股関節の伸展、外旋、外転、内転
  • 股関節、骨盤を包みぐらつかないように安定させる

他にも色々ありますが、これらの動きは、階段を昇る時や座った状態から立ち上がる時に使われたり、歩行時には前方にある脚に重心を移動する際に骨盤を前方に移動させるのに働きます。そして、主に股関節の動きに働いているわけです。しかし、股関節の屈曲以外のほとんどの動きに大臀筋は関与していてその中でどれが一番大事なのかちょっと分かりにくいですよね?

この4つの働きに中で今回の立ち姿勢に関係している一番大事な働きは外旋で、その次に伸展になります。

解剖学の中では一般的に伸展の方が一番働きがあるように言われていますが、それはその時の姿勢や動きによって異なるんです。今回の立ち姿勢では勿論伸展作用も大事なのですが横からも前や後ろからも見た際に綺麗な立ち姿勢が出来ているためには外旋が必要不可欠なんです。

当サイトの姿勢のセルフチェックシートでも載せているので細かくは省きますが、立ち姿勢で踵をつけた状態でつま先の間には握りこぶし1個分ぐらいのスペースを開けて立ってもらうのが正しい足の位置になります。こうしないとちょっと不思議に思うかもしれませんが、O脚になってしまうんです。

そう、このつま先の間握りこぶし1個分のスペースを作るのに股関節の外旋が必要になってくるんです。この上記の写真の女性の場合はしっかりと股関節ごと外旋が出来ているように思います。それでも、少し、膝の間に隙間があるので太ももの裏や臀筋そのものが少し硬いのでしょう。このように股関節の外旋がしっかりできていてもお尻や太ももの筋肉の柔軟性がなく固さが出てしまっているとO脚になってしまいます。 

それと、つま先の間にスペースを作る際に股関節ではなく膝関節の外旋でスペースを作っていてもO脚になってしまいます。ようはガニ股になってしまうということです。

そして、ここで大事になってくるのが股関節の伸展です。股関節がしっかりと伸展できておらず、屈曲していると股関節だけではなく膝関節も屈曲している事が多くなるので股関節をどれだけ外旋させても綺麗な立ち姿勢にはなりません。上記の画像のような大げさなものではないですが、姿勢が悪いものになっているでしょう。そのために必要なのは先ほどの太ももの裏とお尻の筋肉と鼠径部(太もも上部の前のライン)のストレッチをして柔軟性を出してあげると良いでしょう。

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