使うと動かすは違います!血流良くするには動かさないと!!
お客さまに『手とか腕はよく動かしていますか?』とこのような感じの質問すると、『よく手とか腕は使っているよ。いつも仕事で沢山の荷物を持っている』とこんな風に返答する方がいます。なぜか使う事と動かす事が同じだと思っている方がいらっしゃいます。
しかし、使うと動かすというのは似ているようで違うものです。そんな当たり前のことなのですが、以外に皆さんしっかりと理解できていないです。そこで、ちょっとした質問したいと思いますので、こんな画像を用意しました。
この綺麗な女性さんはショッピングして沢山の紙袋を持っています。この紙袋を持っている手腕は使っていますか?それとも動かしていますか?
次は、こんな画像です。
こちらの綺麗な女性はダンベルを持ってトレーニングをしています。このダンベルを持ってトレーニングしている手腕は使っていますか?それとも動かしていますか?
1枚目の画像は、分かりやすいと思います。紙袋を持っている手腕は使っていますが、動いてはいません。問題は2枚目の画像です。このダンベルを持ってトレーニングしている女性の手腕は使われていますが、動いてもいます。そう、1枚目と2枚目の画像の差は動作があるかないかです。
この2つの差が身体にとってとても重要なんです。
今までにも何度かお話ししましたが、血流を良くするためには筋肉の伸縮【筋ポンプ】が必要です。筋ポンプすることで筋肉が血液を早くを送る手助けをしています。これは、筋肉が収縮した時に血管を圧迫して血液を押し出し、逆に筋肉が伸張した時は圧迫されていた血管が広がるためより多くの血液が流れ込んでくるためです。この繰り返しが起こる事で血流を良くしているんです。
なので、筋肉が収縮しているだけや伸張しているだけでは、血流を良くする事はできないんです。それどころか、逆に筋肉に過度な負担が掛かるため辛さが出たり、ひどいと痛めてしまったりします。これは、経験ある方が多いのではないでしょうか。
負担が掛かった筋肉は、血流が悪くなっているため、血液が運んできてくれる酸素が不足して酸欠状態になり、痛みを感じる刺激物質が出てきてしまいます。それが痛みや辛さに繋がるのです。筋肉が働くために酸素が沢山の酸素が不可欠なので血流もとても大事になります。
しかも、痛みを感じる刺激物質は血流を良くすることによって一緒に流れていって無くなってくれます。これは、筋肉痛にも有効で血流を良くすることで、筋繊維の損傷の修復に必要な栄養も酸素も沢山来るし、血液に乗って刺激物質も流れていってくれます。
このように使う事と動かすことをしっかりと理解するだけで防げるものがあるのが分かっていただけたと思います。
使ったいた筋肉は、伸ばしにくくなる
動かしている筋肉が血流を良くすることで色々良いことがあるのは分かりました。次は、使っていた筋肉はどうなってしまうかです。
例えば、肘をずっと曲げた状態で維持していると上腕二頭筋(力こぶの筋肉)が拘縮してしまい、肘を伸ばそうとしても上腕二頭筋がうまく伸張せずに肘が伸ばしくくなってしまいます。これでは、筋ポンプの血液を押し出す強くなるだけで、血管を圧迫し続けるため、血液が流れ込んでくる量が少なくなってしまいます。
そうなってしまうと、筋肉の柔軟性がなくなり関節の可動域まで狭くなります。それを改善させるために必要なのがストレッチです。ストレッチをゆっくりと行い、拘縮している筋肉を少しずつ解していき、圧迫されている血管を少しずつ広げていくことで、血液が流れ込んでくる量を増やしていきます。そうすることでまた筋ポンプの作用を正常に戻していきます。
ストレッチは拘縮している筋肉や伸ばしづらくなっている筋肉に行うことで初めて効果がしっかりと出てくるんです。
このように使う・動かすをしっかりと理解すれば肩こり、腰痛、ひざ痛などで困っている方は、動かすことで血液を送り出し、筋肉の酸欠を防ぎ、刺激物質を流すことで痛みや辛さが取れ、拘縮している筋肉にストレッチをすることで血液が流れ込んでくる量を改善し動きも良くなるでしょう。もちろん、そのためには自分の身体がどういう状態になっているかを正しく理解しなければならないです。そして、自分に合ったものを行いましょう!!