膝の痛み、膝に水が溜まる、そんな負のループを抜け出そう!!

膝に水が溜まり痛みがあって困っている方は沢山いると思います。膝の痛みって本当に嫌ですよね。一時的に僕も痛みを経験したことがありますが、本当に立っているだけ、ちょっと歩いただけでも嫌ぁ~な痛みが出ますよね。

そして、先日も膝に水が溜まって困っている知人がいるというご相談を受けました。

そこで、今回はなぜ膝に水が溜まるのか、どうすると水が溜まらなくなるのかを考えていきます。

膝に水が溜まる事を【膝関節水腫】と言います。原因として、膝関節に慢性的か急性的な負担が掛かり炎症がおこり、その炎症を止めようと水(関節液)が生成されます。そして、関節液の量が多くなると膝が腫れてきて圧迫され痛みも伴います。炎症も起こっているので、発痛物質も沢山出ているため二重の痛みを感じてしまいます。なので、余計に強い痛みを感じるんです。

そして、痛みを取り除くために関節液を病院で抜いたりするのですが、『膝の水を抜くとクセになるんでしょ?』といった話も良く聞きます。

しかし、これに関しても先ほども述べたとおり沢山の関節液が溜まっていると圧迫されることによっての痛みが出てしまいますし、膝関節の可動も悪くなってしまいます。なので、沢山溜まっている場合はやはり抜くことを僕としてもおすすめしています。

そして、クセというのは関節液が溜まる原因である炎症が治っていないため、抜いてもまた溜まるというものから来たものなので、炎症さえ無くなれば溜まることはありません。

しかし、この炎症というのがなかなかの曲者でもあります。膝関節というのは、生活をしているだけでどうしても負担が掛かる部位ですので、痛みも出やすくなってしまいます。

そして、痛いから安静にしているとどんどん関節周りの筋肉などが固くなってしまい柔軟性が無くなってきてしまいます。そうすると、どうなるかというと膝の痛みが少し落ち着いて来たかなと思って動き始めるとしばらくあまり動かしていなかった筋肉がうまく動いてくれなくなっているため、新たに膝に負担が掛かり炎症が再び強くなってしまんです。そうすると、もう負のループに突入です。また、関節液が溜まります。これが、先ほどのクセの正体です。

それでは、どうしたら良いのかです。炎症自体は関節液など自己治癒力が頑張って治してくれます。僕達に出来るのは、膝関節に負担をかけない範囲で膝関節周りの筋肉の柔軟性を維持もしくは、柔軟性を出してあげることです。もちろん、一朝一夕という訳にはいきません。なので、1度の施術で膝の水が溜まらなくなりますよなどといった、うたい文句のあるものは僕としては正直怪しさ満点なのでちょっと注意した方が良いと思います。

筋肉の柔軟性を出すもので、一般的にはストレッチが一番有効ですが、これに関しては加減がとても難しいです。加減を間違えるとかえって痛みが強くなってしまうこともあるので、申し訳ないのですが今回はストレッチ方法は載せません。

しかし、ストレッチだけが筋肉の柔軟性を出す方法ではありません。ちょっとした体操です。そして、これは普段の歩き方にもとても大事なものなので、これらをご紹介します。

膝が痛いと、姿勢まで悪くなってきてしまいます。こんな感じの姿勢です。

ちょっと大げさな感じもしますが、膝は曲り背中は丸くなり頭も前に出てきてしまうかもしれません。そうすると、余計に膝に負担が掛かってきてしまいます。そうならないために、大事になってくるのは上半身の体操と下半身の各関節の運動の連鎖です。

まずは、上半身の体操でこれは簡単ですので写真は載せないですが、同側方に手を当て後ろ回しに腕を回していきます。その時に肩甲骨を意識して大きくゆっくり回してあげてください。そうすると、大胸筋など前面の筋肉はぐっと伸ばされ、背中などの後面の筋肉は丸くなって引っ張られているものが収縮して筋肉本来の働きをしてくれます。

次に、下半身の運動の連鎖についてです。これは、以前にも何度がお話しした内容なので詳しくは省略しますが、簡単に言うと股関節・膝関節・足関節の3つをしっかりと連動させて動かしてあげるというものです。この3つの関節がしっかりと連動している事が本来は大事なのですが、これをできていない方がとても多いのです。

この連動がしっかりできる様になれば、普段歩くときにも各関節に負担が掛かるのを減らすことができますし、これからご紹介する運動をちょっとずつでもやってもらうと膝関節周りの筋肉の柔軟性を出したり維持するのに役立ちます。

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①まずは、仰向けに寝てもらいます。

②少し足を開いていもらい、上半身もバンザイの状態になってもらいます。

③その状態から足を対側の肩に向かって曲げていきます。この時、足首もしっかりと曲げるように意識してください。そして、対側の手で膝をタッチしてもらいます。この時に、勢いをつけたりしない事と膝などに痛みが出る場合はできるところまで曲げるようにしましょう。各関節の連動した動きに意味があるので、膝に手がタッチできなくても大丈夫です。

④これを交互に両方繰り返します。回数は最初は3~5回ぐらいから始めましょう。

くれぐれも無理のないように、やり過ぎないようにしましょう。ストレッチよりも膝への負担は少なく済みますが、やり過ぎればやはり炎症が強くなりますので。

そして、焦らずじっくりこのような簡単な体操を取り入れて、膝の痛みの負のループを抜け出せるようにしましょう!!

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