最近では椅子の生活が増えたりと普段の生活でも正座をする機会はめっきりと減ったように思います。それでも、時々正座をしなければならない時ってあるんですよね。そんな時、膝に痛みが出て正座ができないやしばらくすると痛みが出てくるといった事がありませんか?

そういった方は、普段の生活であまり膝を曲げることがなく急に正座をしたために痛みが出たり、もしくは膝関節の周りの骨が変形してしまう変形性膝関節症による曲げづらさからくる痛みなど色々あると思いますが、今回は正座をする時の姿勢に注目してみようと思います。

【正座をする際に骨盤をしっかりと立てる】、当たり前のように聞こえるかもしれませんが、以外に出来ていなかったり、できているつもりでも出来ていないといった方が多いように思います。先日交流会でお会いした方も丁度正座をしてお話をしていた時に、『僕の姿勢ってどうですか?』聞かれたのですが、やはり骨盤は立っておらず背中も丸くなっていて正座をした時のカッコよさはなかったです。

それでは、なぜ骨盤と膝が関係しているかをお話ししていこうと思います。

正座の時に骨盤が立っていないと太ももの前の筋肉の伸張が強くなってしまう

上記の人形のように骨盤が立っていない姿勢ですと太ももの前にある筋肉で大腿四頭筋という筋肉があるのですが、この大腿四頭筋は名前の如く、筋肉が4つありそれをまとめたものの総称です。細かく分けると、外側広筋、中間広筋、内側広筋、大腿直筋の4つに分けられます。

これらの4つの筋肉の役割は主に膝関節の伸展です。要は曲げている膝を伸ばす動きの時に力を発揮する筋肉です。しかし、この大腿四頭筋の4つの筋肉の内1つだけ股関節の屈曲に関与する筋肉があります。それが、1つだけ名前が違う大腿直筋です。この大腿直筋は、他の3つの筋肉は膝の関節をまたいでいるだけなのに対し、唯一股関節をまたいで付いている筋肉なんです。

この大腿直筋は、座っている時には膝関節側では引っ張られているが、股関節側では縮こまっている筋肉なんです。正座の時は膝の関節が完全に曲がってしまっているため膝側の筋肉はかなり引っ張られてしまいます。大腿直筋は、膝が曲がって筋肉が伸ばされているのを股関節を屈曲することで股関節側の筋肉を縮こませることによって、筋肉が伸ばされ過ぎるのを防いでいるんです。

これが骨盤が立っていない状態ですと、股関節の屈曲の角度が少なくなってしまうため、股関節側の大腿直筋の縮む量が少なくなってしまい、膝関節側の引っ張られている筋肉に過度の負担が掛かり痛みが出てきてしまうんです。(上記の人形ですと、黄色の部分が縮こまっている部分で、青色の部分が引っ張られている部分です。)

しかも、骨盤が立っていないと重心も後ろに行きがちになるため足に上半身の体重が強く掛り、もともと正座をしていると血流が悪くなるのにさらに悪くなってしまいます。そして、足も痺れやすくなるでしょう。もちろん慣れもあると思いますが、着物を着て正座をしている方や柔道や剣道などの武道をしている方は、姿勢をとても気にし骨盤もしっかりと立っているため痺れが出ないのでしょう。そして、そういった方達は、膝の痛みも出にくいのではないでしょうか?

以前にお会いした空手をやっている方もとても立っている姿勢が良く座り姿勢も骨盤が立っていて綺麗な座り方をしていました。

それでは、どうしたら骨盤を立てて座りやすくなるかを説明します。

骨盤を立てるのに必要なこと

まずは太ももの裏の筋肉のストレッチが大事でしょう。これらの筋肉が縮こまっていると骨盤が後ろに倒れやすくなってしまいます。しかも膝の屈曲の役割もある筋肉なので、これらの筋肉がしっかりと伸びていないと膝関節も伸びなくなってしまい、先ほどの大腿四頭筋が常に引っ張られている状態になってしまい負担が掛かってしまいます。

間違っても、膝をぐいぐい曲げて大腿四頭筋のストレッチはしないでください。唯でさえこのような状態での痛みが出る方はつねに引っ張られている状態なので、そこをストレッチしてしまうとかえって悪くなってしまうかもしれません。

もう一つは、最近良く聞くようになった丹田に力を入れて座ることです。そうすることで骨盤を前傾させるための筋肉でもある腸腰筋などに力が入りしっかりと骨盤を立ててくれます。この丹田に力を入れて座ると、骨盤だけではなく丸くなっている背中も伸びやすくなり、肩などが内巻きになっているのも胸を開いた良い状態にしやすくなります。

このように姿勢ひとつで変化が出る場合もあるのでお試しください。骨や関節を疑う前にまずは自分の姿勢をしっかりと見直してそれらを変えてみましょう。そこから始めるのが一番いいと思います。

もし、以上の点を注意してしばらくしても痛みがなくならない場合は、しっかりと出来ていないか他に原因があるかだと思います。もし、続けてみて変化がないようでしたら一度ご連絡ください。身体の状態を見させていただきます。

これらは、正座などの座り方に限ったことではなく、立ち姿勢などにもとても重要になるので正座で痛みが出ない方でも意識してもらうと良いと思います。

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