前屈時に腰に痛みが出るのは二の腕が原因かも!?
前屈時に腰痛が出る方は結構いると思います。今までも、その原因などをいろいろお話してきました。主に腰から下でお話ししてきたと思います。ストレッチなども紹介してきました。しかしそれらの筋肉のストレッチなどをしても変化のない方もたくさんいると思います。
そこで、今回は腕に注目します。結論か言うと、前屈時腰痛は上腕三頭筋が必要以上に引っ張られているからかもしれません。まず、皆さんにやってもらいたいのが、前屈です。どうやって行うでしょうか?下の写真みたいにじゃないでしょうか?
このように腕を前に出して床に指を近づけるようなやり方が多いと思います。そして、腰痛がある方はこのどこかのタイミングで痛みが出ると思います。そこでこのやり方を少し変えてみましょう。
前にやっていた腕を結帯の状態にしてください。結帯とは下の画像のような状態です。これを両腕同時にします。(本当はこういう姿勢で前屈してくださいと自分で写真を撮って張ればいいのですが、最近スマホのカメラの調子が悪くて画像がぼやけてしまうのでイラストと言葉での説明になってしまってすみません。)
この状態で前屈して、腰痛が軽減するようでしたら原因は上腕三頭筋であると考えられます。
それでは、なぜかを解説していきます。まず、上腕三頭筋の主な働きは屈曲した肘関節を伸展させることです。他には腕を腕を後ろに回す上の画像のように結帯動作があります。ここからは少し細かくなるのですが、この上腕三頭筋が肩甲骨の外側についている小円筋・大円筋、背中にある大きい広背筋と層になっています。
ここで、もう一つ大事な筋肉が出てきました。広背筋です。この筋肉がお尻にある大殿筋と胸腰筋膜で繋がっているんです。ここで最初の前屈に戻ります。腕を前に出すことによってこれらの筋肉が引っ張られて伸びてしまうんです。そうすると、胸腰筋膜も一緒に引っ張られてしまい、腰の痛みにつながるんです。
この上腕三頭筋、日常生活では本当に引っ張られていることが多いんです。腕は常に前に出していることが多いし、肘も曲げていることが多いです。そして、その逆で力こぶの筋肉、上腕二頭筋は収縮していることが多いんです。以前の投稿でもお話ししていますが、筋肉は収縮することしかできません。どこかが収縮しているから引っ張られるんです。
何度でも言います!!筋肉は収縮することしかできないんです!!
だから、上腕三頭筋が本来の働きをできるようにしてあげないと一緒にさきほどの広背筋なども引っ張られてしまうので、しっかりと上腕をほぐしましょう!!しかし、ほぐすのは上腕三頭筋ではないですよ、上腕二頭筋です。引っ張られている筋肉をストレッチしたりしてほぐしても、より引っ張られるだけですからね。
さて、あなたの腰痛は下半身からきているのかもしくは腕などの上半身からきているのか、もしかしたら両方かも!?ぜひ試してみてください。