『脊柱管狭窄症で痺れと痛みがひどく動くのも辛かったから手術したけど、動けるようにはなったけどしびれ感は無くならない』

こんな話を聞いたことやもしくは経験はないでしょうか?

もちろん、他にも腰椎ヘルニアや頚部ヘルニア、手根管症候群などもそうでしょう。

これらは、骨の変形や椎間板の一部が出てきたり、靭帯の肥厚などが神経を圧迫して痛みや痺れを出していると、よく病院などで説明を受けると思います。そして、症状がひどい場合は手術をしないといけませんね、と言われます。そして、いざ手術をして術後のリハビリを頑張っても症状が軽減してもしびれ感が取れないという方は結構沢山いらっしゃるようです。

そして、そのことをお医者さんに言うと『暫くはそういった症状は出ますよ』や『なかには症状が完全には改善されないんですよ』などと言われることが多々あるようです。

僕自身も10年勤めて、術後のしびれ感が取れないやそのようにお医者さんに言われたなんて話も何度も聞きました。

では、なぜ痛みやしびれの原因と考えられる部位を手術して改善したにも関わらず、痛みやしびれが取れないのでしょうか?

話は簡単です。そこが原因じゃないからでしょう。しかし、手術をしたことで痛みやしびれが無くなって快適に過ごされている方がいるのも事実です。それでは、その違いは何なのでしょうか?そこをご説明していこうと思います。

まずは、痛みとしびれ感についてです。一般的に痛みとしびれ感は別に考える方が多いようですが、痛みもしびれ感も元は同じものです。ズキズキするなどの感覚を痛みと表現し、ビリビリやチクチクするなどをしびれと表現されているのですが、ズキズキした痛み、ビリビリやチクチクした痛みという同じ痛覚なんです。

次に神経を圧迫することで痛みやしびれ感が出るというのも生理学上無いそうです。神経に異常が出ている場合は、力が入りづらくなったり、もしくは力が入らないといった麻痺が起こるようです。

それでは、なぜ痛みやしびれ感が出るのかをお答えします。それは、痛みやしびれ感の出ている部位やそれに関連する部位の血流の低下によるものなのです。

【正座の後の足のしびれ】を経験したことのある方は沢山いると思いますが、下肢のしびれや痛みもこれと同じということです。長時間、血管が圧迫されることによって血流が低下します。そうすると、低酸素状態になります。そして、このような状態になると痛み物質(ブラジキニンなど)が分泌されます。これは、以前の投稿でもお話しした筋肉痛のように筋繊維が損傷した時などにも分泌されます。

低酸素状態になると感覚神経の痛みを感じとるセンサーが過敏になり、痛みやしびれといった情報を脊髄を通して脳へ伝わり、痛みやしびれを感じるようになります。そして、血流を正常にしてあげると痛みの物質も血液に乗って流れて行ってしまうのでじきにそれらは無くなっていきます。正座の場合は一時的にではありますが、感覚が鈍くなったりしますが、これはすぐに改善します。

しかし、普段の生活と長時間の正座とでは状況が違うのでは?と思うかもしれませんが、血管が圧迫されているというのは裏を返せば筋肉が圧迫されているということです。これは筋肉の収縮が強くなり伸張がしにくくなることで、筋肉が固まってしまい血管への圧迫が強くなることと同じなのです。

痛みなどは、急に来るものです。例えば、長時間畑仕事などのしゃがんだ姿勢での作業をした後に腰痛になることがあります。その腰痛がなかなか取れなくて病院で検査を受けてみると脊柱管狭窄症ですねと診断されるわけです。しかし、脊柱管狭窄症はその畑仕事で急になるものではないですよね。これは、長年かけて少しずつ骨の変形などが起こるのであって急に起こるものではありません。

しかし、病院では画像のみの診断を行ってしまう事が多々あるので、画像上では狭窄があるためこのようなことになってしまいます。けど、同じ作業をした場合で同じように腰痛が出ても画像上に狭窄が見られなければ、『異常はありませんね湿布と痛み止めを出しておきます』という感じになってしまいます。これって、変じゃないですか?同じ痛みなのに画像上に出るのと出ないのでこんなにも診断が変わってしまうんです。

そのため、手術をしても幾分良くなってもしびれ感が残ったりしてしまうんです。手術後、痛みもしびれ感もしっかりと改善した方との違いは、まずはリハビリの先生がしっかりと筋肉の緊張を取って血流を改善させ、身体の動かし方を患者さん自体に指導したからではないでしょうか?手術後のリハビリが重要なのは十分わかっていると思いますが、どこの筋肉が緊張して固くなっているかなどをしっかりと把握していないといけません。そうでないと、痛み・しびれ感の改善は中途半端になってしまうでしょう。

もう一つは、痛み・しびれ感が出てすぐに病院に行き、手術をした場合です。痛みが出てすぐの場合は、庇って筋肉を硬くしてしまう期間が短いため、筋肉の固さも手術後の休息やリハビリで改善するためだと思われます。そのため、手術は大成功となる訳です。手術自体が本当に必要だったかは正直分からないですが・・・

このように、痛みやしびれが出たらどうしても庇ってしまうため、庇っている筋肉などの収縮が強くなって血流が悪くなり酸欠状態になります。それらが長期にわたって続くと姿勢が悪くなり常にどこかしらの筋肉が強い収縮が起こっていて、それが痛み・しびれ感が取れない原因になっていくのです。

なので、急に痛み・しびれが出た方は原因となった作業などを思い返してもらい、どこの筋肉に強い収縮が起こっているのか考えてみるのも良いと思います。そして、そこの筋肉に対して正しくストレッチなどのケアを行うことで、痛みが改善するかもしれません。

その痛み・しびれ感、本当に手術で改善しますか?手術を考えている方は、今一度考えてみてください。

長くなってしまいましたが、今回はこれまで。

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