その痛み、冷やした方が良いの?温めた方が良いの?のお話。

今日、来ていただいたお客さまが来られる前にメールでこんなことを聞いてこられました。

『昨日の夜から急に腰が痛くなったのだけれど、こういう時は冷やした方が良いんですか?それとも温めた方が良いんですか?』というものでした。

詳しくお話を聞いてみると、何かをやった時に痛みが出たというわけではなく、座っていて立ち上がる時に痛みが出たそうです。その日は家の片付けなどの関係で座っていることが多かったみたいなので、腰の筋肉が長時間引っ張られたことによる痛みだと思いましたので、『温めて大丈夫ですよ』とお伝えしました。

もちろん、僕は医者ではないので診断はできないのですが、リスクを減らすためのアドバイスはできるのかなと思います。

そこで、冷やす・温めるは、どちらをしたらいいのか分からないような方が多いようなので、お話ししましょう。

と、その前に冷やす・温めるを話す上でとても重要な炎症についてお話をしていきます。

炎症というと思い当たることは色々あると思いますが、炎症には5つの兆候があります。

1.発赤・・皮膚などが赤くなる。(日焼けなど)
2.熱感・・・熱を持つ。(同上)
3.・・・腫れる。
4.疼痛・・・痛みが出る。
5.機能障害・・・動かせない、動かしづらい。

こういった状態になっていることを炎症が起こっていると言います。

しかし、4、5に関しては必ずしもそうとは限らないのです。1~3の兆候が出ることによっての疼痛、機能障害なので、ただ痛みがあるや動かしづらいなどは炎症が起こっているというわけではないのです。

それでは、まずは冷やした方が良い場合のお話です。

分かりやすいものでいうと、捻挫や肉離れです。

捻挫は何かの拍子に関節などを強く捻り靭帯や腱などの損傷が起こっているものです。これは、見た目にも腫れてきたり、内出血なども起こりますし、まず動けないのでしょう。

肉離れは、これも筋肉に強い負荷が掛かり、筋肉の損傷が起こり、ひどい場合は一部の筋肉が切れるのではなく、全断裂を起こすこともあるそうです。

このようなものは、分かりやすく冷やしましょう。

しかし、問題は肩や腰、膝などの痛みの場合です。こういった部位の痛みは目に見える、腫れや触って分かる熱感などがとても出にくいのです。膝に関しては、炎症が起こっていれば水が溜まったりと分かりやすい面もありますが、それでも見分けるのは専門の方でないと難しいでしょう。

そこで、肩や腰、膝などの場合は、何かをした瞬間に強い痛みが出た場合は、とりあえず冷やすことをおすすめします。ただし、動かせないや力が入りにくいなどの強い痛みの場合に限ります。そういう痛みの場合は、靭帯や腱などが下手をすると切れている場合があるからです。そして、すぐに病院に行ってしっかり検査を受けてください。

 

それでは、温める場合の説明をします。

今、説明した冷やす場合以外は基本的に温めてもいいと思います。

例えば、先ほどの長時間座っていて、立ち上がる際に腰が痛かった場合です。しかも、歩いているとどんどん痛みが軽くなるといものでした。

このように、同じ姿勢でいて動き始めが痛いが動いていると楽になるや、明らかに捻ったわけでもないようなときは温めてあげて、血流を良くして痛みの物質をどんどん流していってあげるのが良いでしょう。一定の部位に長時間負荷が掛かってしまうと、血流が悪くなり痛みの物質がそこに溜まってしまい、それが痛みの原因になっているのです。

もし、このような場合+『あの時のあれがいけなかったんじゃないか』などの不安材料がある場合でも、とりあえず一度温めてあげてください。それで、痛みが緩和すれば良し、もし痛みが強くなってくれば炎症があるという事なので、すぐに冷やしてあげてください。

こんな感じで、ザックリと分けましたが、これぐらいの知識があればとりあえず大体のことは対処できるのではないですかね。もし、分からなければ、とりあえず行きつけの病院や接骨院などに電話で聞いてみるのもありかなと思います。

けど、僕の経験上、腰の場合でぎっくり腰(正式には腰部捻挫)になったという方のほとんどは冷やさない方が良いが多く、温めたほうが楽になるという方が断然多かったです。ようは、筋肉の一部に負担が掛かり血流が悪くなって痛みが出ているのでしょう。

これからの暑い時期は、冷房のきいた涼しい部屋にいることが多くなると思いますので、肩や腰、膝の痛みが出やすくなります。これからの痛みは身体の冷えによって血流が悪くなっているからかもしれないので、原因もわからないのに痛みが出たから冷やすなどはやめましょう。

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