結果だけを見ていると何も変えられない。それは身体のことでも言える。
どんな物事でも、結果だけを見ているとうまくいかないものです。そんな経験は誰しもがあると思います。
そう、結果は過程があってこそなんです。
そして、過程を理解できていれば結果をおのずとついてくるし、その結果が思うものと違えば、過程を少し変えてあげれば結果も変えることができるのです。
そして、これは身体のことでも言えるので、肩こり、肩の辛さが肩だけやっても取れないということで説明したいと思います。
まず、日常生活や仕事をしている時の姿勢は何かと共通点が多いのです。
例えば、デスクワーク、力仕事、家事、他にもスマホや読書など色々ありますが、それらには共通点があります。
それは腕を内巻きにしている事です。腕には上腕と前腕があり、正確に言うと上腕が内旋、前腕が回内していると言います。
そこで、分かりやすく2枚の写真を見てもらいます。
このように、デスクワーク時、料理時でも腕が内巻きになっています。肘も常に曲がっています。他の色々な体勢でもそうなることが多いのです。
そして、これらの体勢や姿勢は肩甲骨を上に上げ、外側に開いてしまいます。しかも、これらが長時間続くと、常にこのような姿勢になります。そうすると、肩甲骨もその状態でどんどん固まっていきます。
そうすると、肩の筋肉、背中の筋肉が引っ張られるいきます。そして、血流もどんどん悪くなり筋肉の柔軟性が落ちていきます。それが、肩こりやひどいと五十肩のように腕が挙がらなくなる原因です。
ここまでで肩甲骨の動きを出してあげなければいけないのは分かったと思います。
そこで、どこの筋肉の柔軟性を出せばいいのかという事です。まずは、肩甲骨についている筋肉だというのはなんとなく分かると思います。しかし、皆さん腕の筋肉を忘れている方がとても多いのです。
先ほどの画像では、上腕の内旋、前腕の回内、肘関節の屈曲が見てわかったと思います。今までの投稿でもお話ししたように筋肉は曲げることしかできません。そして、曲げ続けているというのはとても筋肉にとっては負担になります。筋肉の疲労が溜まってくると本来の力を発揮できなくなり、他の部位の筋肉にもシワ寄せが来るようになります。そうなると、余計良くない方向にいってしまいます。
これらのことから少し考えてみて、まずどこの筋肉の疲労取ってあげればいいのでしょうか?そう、腕を内巻きにするように頑張っている筋肉なんです。それから、他の筋肉に目を向けるのです。
少し専門用語が入りますが、それでは指先から順に、掌の筋肉→手関節の背屈筋→前腕の回内筋→肘関節の屈曲筋→肩関節の内旋筋、といったように柔軟性を出していきます(本来はもう少し細かく分けます)。そして肩に掛かる負担は減り、肩こり、五十肩のように腕の上がらないような状態も改善するのです。
そうすると、姿勢も良くなっていくでしょう。もちろん、肩周りだけでは全てが良くなるわけではないので、全身を見ることが必要です。
しかし、この過程が分かっていないと、どこを揉んだり・ストレッチすればいいのか分からないので肩こりという結果の部分だけに注目してしまい、そこだけをやることが多くなってしまいます。そして、改善はもちろんしません。
このように、身体のことでもしっかり過程を理解することで、臨んだ結果に繋げられるのです。
今回は肩でお話ししましたが、身体のどこの部分でも一緒です。どうしてそうなっているのかが大事なのです!!
肩が辛いと、いまだに肩を揉んだり・ストレッチしている方、肩を触るのをやめて一度、他の部分に注目してみては?
ー関連記事ー